29日、日本の言論NPOと韓国シンクタンク・東アジア研究院が発表した日韓世論調査結果によると、日本の5割、韓国の7割が相手国に「悪い印象」を持っていることが分かった。懸案の首脳会談については、日韓ともに8割以上が「必要」と回答した。資料写真。 |
「従軍慰安婦問題」ネックに、韓国「日本より中国に親近感」―日韓世論調査
2015年5月29日、日本の言論NPOと韓国シンクタンク東アジア研究院(EAI)が発表した日韓世論調査結果によると、日本の5割、韓国の7割が相手国に「悪い印象」を持っていることが分かった。懸案の首脳会談については、日韓ともに8割以上が「必要」と回答した。
相手国の印象について、日本では52.4%、韓国では72.5%が「悪い印象」と回答。その理由として、日本では「歴史問題で日本を批判し続けるから」74.6%、「竹島をめぐる領土対立があるから」36.5%など。韓国では「韓国を侵略した歴史について正しく反省していないから」74.0%、「独島をめぐる領土対立があるから」69.3%などが挙げられた。また、「従軍慰安婦問題」も日本で58.0%、韓国でも63.5%と6割前後に達した。
日韓関係について、「望ましくない状況」「改善する必要がある」と回答した人は日本で67.8%、韓国で67.2%に達し、朴槿恵(パク・クネ)大統領の就任以来実現していない日韓首脳会談についても、日韓ともに8割以上が「必要」と回答した。
今後の日韓関係の見通しについては、現状の厳しい日韓関係が「変わらない」と見ている人が、日本、韓国ともに4割以上を占めたが、「良くなっていく(「どちらかといえば」を含む)」は、両国で2割前後となり、それぞれ昨年調査から増加、関係改善を見込む人が増え始めている。
韓国と中国でどちらにより親近感を感じるか、との質問では、日本では「どちらにも親近感を覚えない」が34.5%で最も多かった。韓国では、「中国により親近感を覚える」が41.0%で最も多く、「日本により親近感を覚える」との回答は11.1%にとどまっている。(八牧)