언론보도

日韓共同世論調査:両国関係、民意でも溝

  • 2015-05-29
◇ 言論NPOなど調査

 

非営利団体「言論NPO」(工藤泰志代表)と韓国のシンクタンク「東アジア研究院」は29日、日韓共同世論調査の結果を発表した。韓国に「良くない」印象を持つ日本人は52.4%で、前年比2ポイント減。逆に日本に「良くない」印象を持つ韓国人は72.5%で同1.6ポイント増だった。現在の日韓関係を「悪い」という回答は日本側で6割強、韓国側で8割弱を占めた。今年は日韓国交正常化50年の節目だが、関係改善の難しさが互いの民意からも明らかになった。

 

調査は2013年に始まり、今年が3回目。今回は4〜5月に実施し、日本は1000人、韓国は1010人から回答を得た。

 

相手国の印象が「良くない」理由(複数回答)として、日本側は「歴史問題などで日本を批判し続ける」が74.6%、韓国側は「侵略した歴史について正しく反省していない」が74%で最多だった。日本に「軍事的脅威を感じる」と答えた韓国人は58.1%(前年比11.8ポイント増)で、初めて5割を超えた。

 

日本側からの韓国の社会・政治体制への見方(複数回答)では「民族主義」が55.7%(前年比10.9ポイント増)で最も多く、韓国側からの日本への見方は「軍国主義」が56.9%でトップだった。ただ、日韓関係を「重要」という回答は日本側で6割超、韓国側で9割弱あった。【小田中大】