Press Release

言論NPO代表「韓日関係が好転すれば歴史問題も解決」

  • 2016-07-22
  • 崔元碩(チェウォンソク)記者 (朝鮮日報)

 

「両国の国民が少しだけ努力すれば、お互いの認識をいくらでも改善できる」

 

 日本の特定非営利活動法人「言論NPO」の工藤泰志代表=写真=は20日、「両国は関係改善のため次の3つの点に注目してほしい」と語った。これは工藤代表が同日、ソウル市内のホテルで、韓国の東アジア研究院(EAI)と共同実施した「第4回韓日共同世論調査」の結果を発表する記者会見で言った言葉だ。今年の結果は過去4年間のうちで最も良かった。

 

 まず、工藤代表は「相手国に行きたい理由」(複数回答)の調査結果に注目する必要がある」として、「『自然や観光地への訪問』という回答は韓国人79.2%、日本人59.2%で、韓国の方がはるかに高かったが、『歴史・文化遺産への訪問』という回答は日本人が40.3%、韓国人が38%で、日本の方が高かった。両国の間で歴史問題が最近取り上げられるようになり、韓国がなぜそのように主張するのか知りたいと思い、韓国の歴史にも関心を持つようになった日本人が増えているという分析が可能だ」と説明した。そして、「私自身もファンだ」と言って、NHK BSで二度も放映された『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』を例に挙げた。「高麗と元が舞台になっていて内容も興味深いが、日本人は『韓国は北東アジアの地政学的要因によって苦しめられている』とドラマを通じて理解した」と語った。

 

 次に、「両国関係が好転するにつれて、歴史問題も徐々に解決していくだろう」と答えた割合が、両国とも10ポイント以上増えたことについては、「歴史問題に関しては厳正な姿勢でアプローチすべきだが、両国民の認識が少し冷静かつ柔軟になったという点は励みになる」と評した。「歴史問題の解決なしには関係改善ができない」と回答した割合は、今回の調査で両国とも大幅に減った。

 

 最後に、北朝鮮の核問題については、韓日政府が共同対処していく努力を見せたことが両国の相互認識向上に役立ったという見方を示した。工藤代表は「このように両国政府が価値観を共有する部分を増やしていければと思う」と語った。

 

崔元碩(チェウォンソク)記者